包茎とは｜MSクリニック新宿・横浜・大宮・名古屋・大阪

包皮に亀頭が包まれていて、勃起した時に自然と亀頭が完全に剥き出せない状態のことを包茎といいます。
誰もが包茎で産まれてくる理由は包皮には必要な機能があるからです。
その理由は包皮は亀頭を守るために覆っており、特に乳幼児期は免疫が低いため雑菌などの影響で炎症などを起こしやすいのです。
包茎はやがて成長共に自然と改善される、と思われがちですが、日本人の60~70％の人が非勃起時（平常時）では皮が亀頭を覆っている仮性包茎といわれています。
仮性包茎は、性行為などで支障がなく、目立った症状もないため治療の必要がないと自己判断される場合がほとんどです。
しかし、包皮の先端の包皮口が細いと、皮が亀頭や陰茎を締め付け、皮の締め付けが強い場合、亀頭への血流が悪くなり変色や痛みを引き起こし、最悪のケースでは緊急手術になる場合もあります。
その他、包茎のタイプによっては衛生的な問題や排尿障害、性行為が通常通りに行えないなど、多くの問題につながることがあります。

患者さまの症状を聞いた後、視診・触診で判断するのが一般的な方法です。
ただし、場合によっては、血液検査でヘモグロビンA1cや血糖値などを調査し、尿検査では糖尿病や細菌の有無を調査します。

余剰包皮を切除して、皮に覆われていた亀頭を露出させます。
余っている皮を一周切除する環状切開が一般的で、亀頭の周囲の余分な皮（余剰包皮）を輪っか状に切開します。
手術時間は約30分程度で日帰りの手術になります。
手術に使用する糸は、溶ける糸（吸収糸）と溶けない糸を使用しますが、吸収糸の場合は抜糸を行う必要はありませんが、ダウンタイムは溶けない糸よりも、術後一定期間以上控えることが必要です。
手術跡は1か月ほどで目立たなくなってきますが、その後も数か月ほどは無理に力を加えないように注意が必要です。
その他、背面切開術という方法があり、包皮の口の部分に縦に切れ目を入れるように切開、これは割礼と同じ方法で、小児期に行われるのが一般的です。

硬直した包皮を柔らかくするために、1日に2回程度ステロイド含有の軟膏を塗ります。
包皮が柔らかくなった状態で手で剥いて亀頭を露出、包皮翻転指導で多くの場合は包茎に改善が見られますが、治療の効果が見られなかった場合には手術を行います。